パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NS10K」と「MC-NS10KE」。
結論からいうと、両モデルの性能面に違いはありません。
どちらも自動ゴミ収集ドックを備えたナノイーX搭載モデルで、本体仕様・ノズル性能・クリーンドック機能などのスペックはすべて同等となっています。
ただし、性能面以外では発売時期・環境配慮設計・本体カラーの3点に差があります。
MC-NS10KEは、環境に配慮したPanasonic Store Plusモデルとして、再生プラスチックの使用やリサイクル対応、売上の一部を環境保全活動に寄付する取り組みを行っています。
一方、MC-NS10Kは記事執筆時点(2025年11月時点)で生産終了となっており、主に在庫販売のみとなっています。
この記事では、MC-NS10KとMC-NS10KEの違いと共通点を整理し、どちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
また、MC-NS10KEの販売経路による「リサイクル対応の有無」についてもあわせて紹介します。
MC-NS10KとMC-NS10KEの違いを比較|共通点も整理して解説
ここでは、MC-NS10KとMC-NS10KEの発売時期や開発コンセプトの違い、そして共通する基本性能を整理して紹介します。
両モデルは同じシリーズに属し、性能面は共通となっていますが、開発背景や販売方針には明確な違いがあります。
MC-NS10KとMC-NS10KEの違い
両モデルの最も大きな違いは、「発売時期」と「開発コンセプト」です。
MC-NS10Kは2021年10月に発売された旧モデルで、すでに生産を終了しています。
一方、MC-NS10KEは2023年12月に登場した現行モデルで、Panasonic Store Plusを中心に展開される環境配慮モデルです。
MC-NS10KEでは、「つくるとき・買うとき・すてるとき」それぞれの段階で環境を考える取り組みが行われています。
- つくるとき: 再生プラスチック使用率40%のリサイクル素材を採用
- 買うとき: 売上の一部を環境保全活動に寄付
- すてるとき: 不要になった古い掃除機を無料で回収・リサイクル
本体性能はMC-NS10Kと同等ながら、MC-NS10KEは、よりサステナビリティを重視したモデルといえます。
同じセパレート型のコードレス掃除機シリーズには、クリーンドック部分の約60%に再生プラスチック材を使用した最上位モデル「MC-NX810KM」もあります。
再生素材の採用に加え、新機能「マイクロミスト」を搭載し、環境配慮と清掃性能の両立を実現したモデルです。
詳しくは以下の記事で比較・解説しています。
👉 MC-NX700KとMC-NX810KMの違いを徹底比較|マイクロミスト搭載の新旧最上位モデルは何が変わった?【パナソニック掃除機】
また、本体カラーにも違いがあり、
を採用しています。
MC-NS10KとMC-NS10KEの共通点
MC-NS10KとMC-NS10KEは、本体性能などはすべて共通です。
どちらもセパレート型構造を採用し、充電中に本体内のゴミを自動でクリーンドックへ吸引する自動ゴミ収集機能を搭載。
また、充電中にはナノイーX(4.8兆)を放出し、ドック内部の菌の増殖やニオイを抑えます。
主な共通機能は以下の通りです。
主な共通点
- セパレート型構造(自動ゴミ収集)
- 本体に溜まったゴミを自動でクリーンドックへ吸引。
- 紙パックの交換時期はランプでお知らせ。
- ナノイーX(4.8兆)搭載クリーンドック
- 充電中に自動でナノイーXを放出。ドック内部の菌の増殖やニオイなどを抑えます。
- 自走式パワーノズル&からまないブラシ
- 高トルクの自走モーターと特殊加工ブラシで、じゅうたんの奥までしっかり掃除。
- 特殊加工ブラシ、特殊加工ローラーで髪の毛やペットの毛が絡みにくく、お手入れも簡単です。
- クリーンセンサー搭載
- ゴミの量を検知して吸引力を自動制御。
- 見えないホコリも逃さず、掃除のやめどきが分かります。
- アイドリングオフ機能
- ノズルを5秒以上浮かせると自動停止、再び床に下ろすと運転を再開。
- 壁ぎわ集じん対応
- 壁際までブラシが届き、部屋の隅までしっかり掃除可能。
- 運転切り替えは「HIGH・AUTO」の2段階
- HIGH:強い吸引力で掃除したい時に
- AUTO:通常の掃除に
- その他共通の基本性能
- 集じん容量(本体0.05L/ドック0.8L)
- 充電時間:約3時間
- 使用時間:約6〜15分(HIGH〜AUTO)など
- 本体サイズ:幅213×奥行130×高さ1030mm
- 本体重量:1.5kg
このように、掃除性能・構造などは共通となっています。
MC-NS10KとMC-NS10KEの違いから見るおすすめの選び方
それでは、「MC-NS10K」と「MC-NS10KE」の違いをふまえて、どちらを選ぶべきか見ていきましょう。
MC-NS10Kはすでに生産終了している旧モデルとなり、MC-NS10KEと本体性能は同等です。
そのため、今から購入するなら、現行モデルのMC-NS10KEを選ぶのがおすすめです。
なお、MC-NS10KEを購入する際は以下2点の特典が、Panasonic Store PlusおよびPanasonic Store Plus 楽天市場店の2店舗限定サービスである点に注意が必要です。
2店舗限定サービス
- 環境保全活動への寄付
- 不要になった古い掃除機の無料回収
一方で、MC-NS10Kは2021年発売の型落ちモデルですが、在庫や販売価格によってはコスパ重視で検討する価値もあります。
ただし、パナソニック製品は流通状況によって旧モデルのほうが価格が高くなることもあるため、購入前に各販売店で価格を比較するのがおすすめです。
なお、MC-NS10KEに「菌までふき掃除(イオンプレート)」機能を追加した、ほぼ同機能のモデル「MC-NS100K」もラインナップされています。
こちらは購入場所による公式特典の設定はないため、家電量販店やPanasonic Store Plus 楽天市場店以外のECサイトで購入したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
👉 MC-NS10KEとMC-NS100Kの違いを徹底比較|ナノイーX搭載セパレート型コードレス掃除機の機能差を解説【パナソニック】
MC-NS10KとMC-NS10KEの違いをスペック表で比較|仕様・カラー・発売時期など
ここでは、MC-NS10KとMC-NS10KEの仕様やカラー、発売時期などの違いを比較表にまとめました。
ここまでの内容をスペック表で確認したい方は以下をご覧ください。
スペック比較表
| 型番 | MC-NS10K-W | MC-NS10KE-K |
|---|---|---|
| デザイン | ||
| カラー | ホワイト | ブラック |
| 基本性能 | ||
| 集じん容積 | スティック:0.05L | |
| クリーンドック:0.8L | ||
| 使用時間の目安★1 | HIGH:約6分 | |
| AUTO:約10~15分 | ||
| 充電時間★2 | 約3時間 | |
| 充電方式 | クリーンドック(充電スタンド) | |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体:213×130×1030mm | |
| 収納時:134×282×1,048mm | ||
| クリーンドック:134×282×417mm | ||
| 重量 | 本体:1.5kg | |
| クリーンドック:3.0kg | ||
| 付加機能 | ||
| 除菌・脱臭 | ナノイーX(4.8兆) | |
| ノズルのタイプ | 自走式パワーノズル | |
| ブラシの特徴 | からまないブラシ | |
| マイクロミスト | ー(なし) | |
| LEDライト | ー(なし) | |
| 菌までふき掃除★5 | ー(なし) | |
| 壁ぎわ集じん | 〇(対応) | |
| 抗菌ブラシ | 〇(対応) | |
| 特殊加工ローラー | 〇(対応) | |
| ゴミ検知・パワー自動制御 | クリーンセンサー | |
| アイドリングオフ機能 | 〇(対応) | |
| お手入れ・メンテナンス | ||
| お手入れ | スティックのフィルターケース水洗いOK | |
| クリーンドック:紙パック交換の目安★6 約3か月に1回 | ||
| ゴミ捨て | スティック本体:ゴミ捨て不要 | |
| クリーンドック:紙パック交換 | ||
| 消費電力・運転音 | ||
| クリーンドック消費電力 | 吸引運転中:約800W | |
| 充電中:約17W | ||
| ナノイーX運転中:約4W | ||
| 運転停止中:約1W | ||
| 運転音★3 | スティッククリーナー:72dB ~約64dB | |
| クリーンドック:約69dB ~約27dB | ||
| 販売情報 | ||
| 発売日 | 2021年10月 | 2023年12月 |
| 楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
| Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
★1 満充電・電池初期20℃時。
★2 JEMA自主基準(HD-10)により測定。
★3 運転音の表示は、JIS C 9108に準拠。クリーンドックは自主基準。
★4 20℃時。使用環境により異なります。
★5 ふき掃除は、水拭きする機能ではありません。また、こぼした液体などが乾燥して付着した汚れは取れません。菌までふき掃除効果は、床面の状態により異なります。また、床の段差や溝に入り込んだ菌は取れない場合もあります。99%以上の除去効果はふき掃除直後のものであり、長時間の効果を保証するものではありません。長期間の使用によるブラシの劣化等で、99%以上の除去効果は減少します。【試験依頼先(一財 )】 日本食品分析センター【試験方法】菌を塗布した床材の上をユカノズルで1往復掃除【試験結果】99%以上(パナソニック計算値)の除去効果 試験成績書発行日:令和6年7月8日試験成績書番号:第24052945001-0101号
★6 お部屋の広さやゴミの量によって異なります。
表のとおり、性能や機能の違いはありません。
性能面を除くと、異なるのはカラーや開発コンセプト、発売時期のみです。
続くFAQでは、購入前に気になりやすいポイントをまとめています。
MC-NS10KとMC-NS10KEの違いに関するよくある質問【FAQ】
ここでは、MC-NS10KとMC-NS10KEの購入前に気になりやすいポイントをFAQ形式でまとめました
性能面の違いや、共通で使える紙パック・ブラシ機能、ナノイーXの効果など、本文で触れきれなかった補足情報を中心に解説します。
まとめ|MC-NS10KとMC-NS10KEの違いを整理して自分に合った1台を選ぼう
MC-NS10KとMC-NS10KEの性能や機能に違いはありません。
どちらもナノイーX搭載クリーンドックやからまないブラシ、クリーンセンサーなどを備えたセパレート型コードレススティック掃除機で、スペックは同等です。
異なるのは発売時期・カラー・開発コンセプトの3点のみです。
MC-NS10Kは2021年発売の旧モデル(型落ちモデル)で記事執筆時点(2025年11月時点)では、生産は終了しています。
MC-NS10KEは2023年発売の現行モデルで、再生プラスチックを使用した環境配慮設計や、リサイクル対応などのサステナブルな取り組みが加わっています。
そのため、今から購入する場合は環境への配慮がプラスされた現行モデル「MC-NS10KE」がおすすめです。
一方、MC-NS10Kは在庫次第では価格面で魅力がある場合もあるため、コスパ重視で検討するのも一案です。
ただし、パナソニック製品は型落ちモデルの方が価格が高い場合もあるため、購入前の値段比較はお忘れなく。
本記事の内容は、パナソニック公式サイトおよび各モデルの取扱説明書の情報に基づいて作成しています。
また、本記事は情報提供を目的としており、購入の推奨を意図するものではありません。
掲載している性能・仕様・価格は、本記事更新時点(2025年11月)の情報であり、実際の内容はメーカーの更新により変更される場合があります。
また、性能や充電時間などは使用環境や電池の状態によって変動する場合があります。
最新の情報は、パナソニック公式サイトまたは販売ページにてご確認ください。
参考元:
- Panasonic公式サイト「セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K」
- Panasonic公式サイト「セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10KE」







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