除菌・脱臭・加湿を1台でこなせるパナソニックの空間除菌脱臭機「ジアイーノ」。
その中でも家庭用として上位に位置するモデルが「F-MV4420」と「F-MV5400」です。
どちらも高性能モデルとして人気がありますが、対応できる空間の広さや搭載モード、デザイン面などに違いがあります。
結論からお伝えすると、F-MV4420とF-MV5400の主な違いは以下の点です。
共通点もしっかりチェック!
スピード脱臭モードや集中クリーンモードなど、一部の特別なモードを除けば、両モデルはスペックや本体構造がほぼ同じです。
共通点の一部:
- 集じん・加湿の対応畳数
- 本体サイズ・重量・タンク容量・連続運転時間
- 搭載センサー(照度・ニオイ・温湿度の3種類)など
この記事では、F-MV4420とF-MV5400の違いや共通点をわかりやすく整理しながら、購入前に知っておきたい選び方のポイントまで丁寧に解説していきます。


F-MV4420とF-MV5400の違いを比較|共通点も整理して解説
それでは、F-MV4420とF-MV5400の主な違いと共通点を詳しく見ていきましょう。
まずは、両モデルの主な違いを一覧表で整理しました。
F-MV4420とF-MV5400の主な違い比較表
比較項目 | F-MV4420 | F-MV5400 |
---|---|---|
対応する部屋の広さ | 18畳まで | 21畳まで |
集中クリーンモード | ×(非搭載) | ○(搭載) |
スピード脱臭モード | ○(搭載) | ×(非搭載) |
シームレス風量切替 | ○(搭載) | ×(非搭載) |
デザイン | ペット仕様 (肉球デザインなど) | 通常デザイン |
このあと、表で挙げた違いをひとつずつ、詳しく解説していきます。
F-MV4420とF-MV5400の集中クリーンモードとスピード脱臭モードの違い
F-MV4420とF-MV5400の最大の違いのひとつが、搭載されている脱臭・除菌モードの違いです。
どちらも一時的に効果を高める特別なモードですが、目的や動作の仕組みは異なります。
F-MV5400:集中クリーンモード(除菌+脱臭に対応)
F-MV5400にのみ搭載されている「集中クリーンモード」は、次亜塩素酸の濃度を一時的に高めて運転することで、除菌力と脱臭力を強化するモードです。
焼肉などの強いニオイや、ウイルス・菌が気になる場面に適しており、標準運転に比べて付着菌・付着臭の除去スピードが速いのが特長です。
パナソニック公式による比較グラフ(焼肉のニオイ)
画像はクリックすると拡大します
画像出典:パナソニック公式サイト『集中クリーンモードの効果』より引用
グラフからも分かるように、集中クリーンモードでは菌の減少率やニオイ低減速度が標準運転よりも大きく、除菌・脱臭どちらにも効果が期待される設計になっています。
なお、放出される次亜塩素酸の濃度は「0.1ppm未満」で、人がいる空間にも配慮された濃度で運転されます。

F-MV4420:スピード脱臭モード(脱臭特化)
一方、F-MV4420に搭載されている「スピード脱臭モード」は、風量と運転制御を一時的に強化し、短時間での脱臭を可能にするモードです。
特にペットのニオイ対策として効果的で、標準運転に比べてニオイを低減させるスピードが速くなっています。
ペット臭の脱臭スピード比較グラフ
画像出典:パナソニック公式サイト『スピード脱臭モードの効果』より引用
試験空間では、ニオイの強さがレベル5から2まで下がる時間が、通常モードでは約75分のところ、スピード脱臭モードでは約50分に短縮されています。
このことから、とくに脱臭重視の方やペットを飼っている家庭に向いているモードと言えるでしょう。
臭気強度の基準とは?
ニオイの強さは「臭気強度」という6段階の指標で評価されており、レベル2は「弱く、何のニオイかがわかる程度」、レベル5は「非常に強烈なニオイ」とされています。
画像出典:パナソニック公式サイト『スピード脱臭モードの効果』より引用
この図を参考にすると、スピード脱臭モードでは「強烈なニオイ」から「弱いニオイ」までの軽減が約25分短縮されていることがわかります。

このように、
という違いがあります。
用途や生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
F-MV4420とF-MV5400のシームレス風量切替の有無と違い
F-MV4420には、風量を切り替えた際の騒音の変化をなめらかに抑える「シームレス風量切替」機能が搭載されています。
ペットが驚きやすい「急な音の変化」を軽減できる設計で、より静かな環境づくりに配慮されています。
実際の動作イメージは、下記の公式グラフを見ると一目瞭然です。
風量を上げたときも音の変化が急激にならず、なめらかに上がっていくのがF-MV4420の特徴です。
画像出典:パナソニック公式サイト『ジアイーノ 便利な機能』より引用
なお、「シームレス風量切替」が搭載されているのはF-MV4420のみ。
F-MV5400にはこの機能は搭載されていません。

F-MV4420とF-MV5400のデザインの違い|ペットエディションの特徴も解説
F-MV4420とF-MV5400は、デザインにも大きな違いがあります。
F-MV4420にはペットエディションとして、以下のような特徴があります。
操作パネルにさりげない肉球モチーフ
F-MV4420の操作パネルには、小さな肉球柄のデザインがあしらわれています。
F-MV5400にはこうした装飾はなく、標準的なデザインです。
F-MV4420は操作パネルに肉球モチーフを採用
画像出典:パナソニック公式サイト『ジアイーノ 便利な機能』より引用
ホコリがたまると「肉球」が浮き出るフィルター
F-MV4420の保護エレメントには、ホコリが溜まると肉球模様が浮かび上がる仕組みが採用されています。
フィルターに肉球模様が浮き出るサイン付き(F-MV4420)
画像出典:パナソニック公式サイト『ジアイーノ 便利な機能』より引用
梱包箱は「ペットハウス」に変身!
F-MV4420の梱包箱は、ワンちゃんや猫ちゃんが遊べる形状にすることができます。
F-MV5400の梱包箱にはこの機能はありません。
F-MV4420の梱包箱はワンちゃんや猫ちゃんが遊び場に再利用可能
画像出典:パナソニック公式サイト『ジアイーノ 便利な機能』より引用
このように、F-MV4420はペットが好きな方を意識した装飾やパッケージ仕様が多数採用されており、F-MV5400とはデザイン面で明確な差があります。

F-MV4420とF-MV5400の共通点を比較|サイズ・タンク容量・搭載センサーは同じ
F-MV4420とF-MV5400は、モード構成やデザイン面に違いがあるものの、基本的な本体構造やスペックには多くの共通点があります。
たとえば、以下のようなポイントは共通しています。
- 本体サイズ・重量
- サイズ(cm):高さ 71 × 幅 39.8 × 奥行 27
- 重さ(kg):約11.8
- タンク容量・連続運転時間
- 容量:約4.0L
- 連続運転時間:約16時間
- 集じん・加湿の適用畳数
- 集じん:26畳まで
- 加湿(プレハブ洋室):18畳まで
- 加湿(木造和室):11畳まで
- 搭載センサーの種類
- 照度センサー
- ニオイセンサー
- 温湿度センサー
このように、空気を整える基本的な機能や構造面では、どちらを選んでも大きな違いはありません。
F-MV4420とF-MV5400の違いから見るおすすめの選び方
ここまでの比較を踏まえて、「どちらを選ぶべきか迷っている」という方のために、目的別におすすめのモデルを整理しました。
F-MV4420とF-MV5400は、それぞれに明確な強みがあります。
重視したいポイントや使うシーンに合わせて、自分にぴったりの1台を選びましょう。
ペットとの暮らしに強いのはF-MV4420|ニオイ対策で選ぶならこちら
ペットのニオイ対策を重視したい方には、F-MV4420がおすすめです。
このモデルは、ペットとの暮らしを意識した設計になっており、ニオイの軽減や音への配慮がされている点が大きな特長です。
また、デザインやパッケージにも“ペット仕様”ならではの工夫が施されており、見た目の楽しさが飼い主の満足度にもつながっています。
「ペットのトイレ臭が気になる」「音に敏感な子がいる」
そんなご家庭には、F-MV4420がおすすめです。

集中除菌・脱臭を重視するならF-MV5400|高性能モデルを選びたい人向け
空間の除菌・脱臭を一時的に強化したい方や、広い空間をしっかりカバーしたい方には、F-MV5400がおすすめです。
「集中クリーンモード」が搭載されているのはF-MV5400のみで、菌が気になるタイミングで一時的にパワーを高めたい場合に心強い選択肢です。
また、対応畳数はF-MV4420よりも広く、21畳までカバー可能。
広めのワンルームやリビング全体をしっかりケアしたいと考えている方に向いています。
「リビングの空気を一気にリセットしたい」「広めの部屋でしっかり使いたい」
そんなニーズには、F-MV5400が頼れる1台になるでしょう。

F-MV4420とF-MV5400の違いをスペック表で比較|付属品・お手入れ頻度など
ここでは、F-MV4420とF-MV5400のスペックや仕様の違いを一覧表にまとめました。
以下の点を除けば、ほとんどの基本スペックは共通しています。
- 対応する空間の広さ
- 集中クリーンモードの有無
- スピード脱臭モードの有無
- シームレス風量切替の有無
また、付属品の交換周期やお手入れ頻度といった日常的な負担も、両モデルで違いはありません。
ただし、F-MV4420には「ホコリが溜まると肉球模様が浮かび上がるフィルター(F-ZVF4420)」が付属しており、ここはユニークな違いのひとつです。
なお、F-MV5400と同じフィルター(F-ZVF4300)にも対応しているため、交換時に好みに応じて変更することも可能です。
それでは、各項目を詳しく見ていきましょう。
スペック比較表
製品型番 | F-MV4420 | F-MV5400 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() | ||||
カラー | マテリアルホワイト(-WZ) | ステンレスシルバー(-SZ) | ||||
適用床面積のめやす※1 | ~18畳(~30㎡) | ~21畳(~35㎡) | ||||
集じん機能 ※2 | ||||||
集じん清浄時間 | 8畳(13㎡)を約11分 | |||||
適用床面積めやす ※3 | ~26畳(~43㎡) | |||||
加湿機能 | ||||||
適用床面積めやす | プレハブ洋室~18畳(~30㎡) | |||||
木造和室~11畳(~18㎡) | ||||||
定格加湿能力 ※4 | 650mL/h | |||||
モード | ||||||
運転モード(加湿) | 標準・多め | |||||
運転モード(風量) | 弱・中・強・おまかせ | |||||
集中クリーンモード | ー(なし) | 〇(あり) | ||||
スピード脱臭モード | 〇(あり) | ー(なし) | ||||
機能 | ||||||
電解強度設定機能 | 弱・中・強 | |||||
塩タブレット自動投入機能 | 〇(あり) | |||||
湿度表示機能 | 〇(あり) | |||||
チャイルドロック機能 | 〇(あり) | |||||
キャスター | 〇(あり) | |||||
センサー | ||||||
照度センサー | 〇(あり) | |||||
ニオイセンサー | 〇(あり) | |||||
温湿度センサー | 〇(あり) | |||||
その他スペック | ||||||
運転音 ※5 | 32dB | |||||
風量 ※5 | 2.5㎥/min | |||||
1時間あたりの電気代のめやす ※6 | 約0.4円 | |||||
連続運転時間 ※7 | 約16時間 | |||||
タンク容量 | 約4.0L | |||||
本体サイズ | H710mm×W398mm×D270mm | |||||
本体重量(タンク空時) | 約11.8kg | |||||
電源 | 交流100V (50/60Hz) | |||||
電源コードの長さ | 約1.8m | |||||
付属品 | ||||||
塩タブレット | 1ビン(約300粒入/約2.5~3年分) | |||||
除菌フィルター | 1個(約5年交換不要) | |||||
保護エレメント (HEPAフィルター) | 1個(約5年交換不要) | |||||
電極ユニット | 1個(約5年交換不要) | |||||
防カビユニット | 1個(約5年交換不要) | |||||
お手入れ | ||||||
排水頻度 | 週1回 | |||||
自動ユニットへの塩タブレットの補充 | 約6ヶ月に1回 | |||||
交換用品の型番(別売り) | ||||||
ジアイーノ用洗浄剤(400mL) | FKA2000014 | |||||
塩タブレット | F-ZVC03 | |||||
除菌フィルター | F-ZVT4300 | |||||
保護エレメント | F-ZVF4420,F-ZVF4300 | F-ZVF4300 | ||||
電極ユニット | FKA4100016 | |||||
防カビユニット | FKA0430072 | |||||
販売情報 | ||||||
発売日 | 2023年11月 | 2022年10月 | ||||
公式ストア価格 | 163,350円 | 163,350円 | ||||
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る | ||||
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※1 揮発した次亜塩素酸が一定濃度届く範囲の目安。
※2 空気中の汚れに対応したフィルター機能(花粉・ハウスダスト等)
※3 約30分の運転で空気中の汚れをキレイにできる広さの目安
※4 室温20℃で湿度が30%のときに放出できる1時間あたりの水分量。この数値を元に加湿の適用床面積がきめられます。数字が大きいほど、広い範囲を加湿することが可能
※5 加湿標準「中」運転時
※6 加湿標準「中」運転時。消費電力13Wh。電力料金めやす単価31円/kWh(税込) [2022年7月改定]。1日12時間運転の場合。
※7 加湿標準「中」運転時。室内の温度や湿度によって、加湿量、連続運転時間は変わります。
本記事のスペックや価格(税込み)は、2025年6月時点の公式の公開情報を元にしています。
販売状況や仕様は変更により異なる場合がありますので、最新情報は公式サイト等をご確認ください。
F-MV4420とF-MV5400の違いに関するよくある質問【FAQ】
最後に、F-MV4420とF-MV5400についてよくある疑問をまとめました。
それぞれの違いや選び方で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
\全モデルをまとめて比較したい方/
パナソニック ジアイーノの違いを徹底比較|5モデルの選び方と比較表まとめ
まとめ|F-MV4420とF-MV5400の違いを整理して自分に合った1台を選ぼう
F-MV4420とF-MV5400は、どちらもジアイーノの中でも上位にあたるモデルですが、目的に応じて選ぶポイントがはっきりしています。
最後に、それぞれの違いと特徴をおさらいしましょう。
主な違いまとめ
比較ポイント | F-MV4420 | F-MV5400 |
---|---|---|
対応畳数 | 18畳まで | 21畳まで |
モードの違い | スピード脱臭モード搭載 (脱臭特化) | 集中クリーンモード搭載 (除菌+脱臭) |
シームレス風量切替 | あり(ペットにやさしい) | なし |
デザイン | ペットエディション (肉球モチーフなど) | 通常 |
カラー型番 | -WZ(マテリアルホワイト) | -SZ(ステンレスシルバー) |
こんな人には「F-MV4420」がおすすめ
- ペットのニオイ対策を重視したい
- 音に敏感なペットがいる
- デザインやパッケージも楽しみたい

こんな人には「F-MV5400」がおすすめ
- 食後や来客時など、空間を短時間でリセットしたい
- 除菌と脱臭を同時に強化したい
- 広めの部屋(21畳まで)で使いたい

どちらも高性能なモデルなので、「どの機能を重視したいか?」を基準に選べば間違いありません。
あなたの生活スタイルやニオイ対策の目的に合った1台を、見つけてくださいね。
参考元:
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV4420
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV5400
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