パナソニックのSOUNDSLAYERシリーズである「SC-GNW10」と、その後継機種となる「SC-GNW10S」。
共にワイヤレスタイプのゲーミングネックスピーカーとして人気のモデルですが、見た目や基本仕様はほとんど同じに見えるため、「何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と悩む方も多いはずです。
結論からいうと、基本的な機能やスペック、対応機器は同じ。
違いは「発売日」「販売状況」「付属品」の3点です。

両モデルの仕様は共通で、対応機器・サウンドモード・本体サイズなどもすべて同じ。
PlayStation4/5やNintendo Switch(TVモード)、Windows/macOSパソコンに対応し、2.4GHz帯の低遅延ワイヤレス接続にも対応しています。
さらに、2025年6月のSOUNDSLAYER Engineアプリのアップデートにより、SC-GNW10もmacOS対応となりました。

この記事では、SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いをわかりやすく整理し、どちらを選ぶべきかを使用環境やサポート面も含めて丁寧に解説します。
「FPSやTPSゲームを快適に楽しみたい」「ネックスピーカーで臨場感を高めたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いを比較|発売時期や付属品に注目
ここからは、SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いを詳しく見ていきましょう。
スペックや登載機能は同じですが、発売時期や販売状況、付属品、対応OSの表記など、細かい部分に違いがあります。
「最新モデルを選びたい」「macにも対応しているか気になる」といった方は、ぜひこのセクションでチェックしてみてください。
発売時期と販売状況の違い
まず注目したいのは、発売されたタイミングと販売状況の違いです。
SC-GNW10は2023年11月に発売された初期モデルで、SC-GNW10Sはその後継として2025年6月に登場しました。
後継機種が発売されたタイミングで、SC-GNW10はすでに生産を終了しており、入手できたとしても在庫限りとなります。
(2025年7月時点ではパナソニック公式ストアでの取り扱いはありません。)
一方で、SC-GNW10Sは現行モデルとして販売が継続されており、今後のアップデートやサポート面も期待できます。
「できるだけ新しいモデルを選びたい」「長く使えるものを選びたい」という方には、SC-GNW10Sを選んでおくのが安心かもしれません。
付属品の違い(充電専用USBケーブル有無)
SC-GNW10とSC-GNW10Sは本体デザインや仕様こそほぼ同じですが、付属品の内容に違いがあります。
SC-GNW10には、ネックスピーカー本体を充電するためのUSBケーブルが付属していました。
一方で、SC-GNW10Sにはこのケーブルが付属しておらず、充電には手持ちのUSB Type-Cケーブルを使用する必要があります。
ただし、最近はUSB Type-Cケーブルをお持ちの方が多いですし、SC-GNW10に付属しているケーブルも約20cmと短めなので、気にするほどの違いではないと思います。
macOS対応は要チェック|SC-GNW10はアップデートで対応済みに
SC-GNW10とSC-GNW10Sは、パナソニックが提供する専用アプリ「SOUNDSLAYER Engine」に対応しています。
このアプリでは、サウンドモードの切り替えやイコライザー調整、疑似サラウンドや低音強調といった音響効果の設定に加え、ファームウェアのアップデートやバッテリー残量・接続状態の確認も可能です。
もともとSOUNDSLAYER EngineはWindowsにのみ対応していましたが、2025年6月16日に公開された「SOUNDSLAYER Engine v2.0.0」によりmacOSにも対応しました。
そのため現在は、SC-GNW10/SC-GNW10Sの両モデルとも、WindowsとmacOSの両方に対応となっています。
画像はクリックで拡大表示されます
画像出典:パナソニック公式サイト「SOUNDSLAYER Engine対応製品一覧」より引用
なお、購入タイミングによっては取扱説明書やアプリの対応状況が異なる場合もあるため、最新情報は公式サイトでの確認をおすすめします。

SC-GNW10とSC-GNW10Sのその他スペック・機能面は共通
SC-GNW10とSC-GNW10Sは、発売時期や付属品に違いはあるものの、基本となるスペックや対応機器は共通しています。
以下のような点は、どちらを選んでも変わりません。
対応機器はどちらも同じ
- PlayStation 5/PlayStation 4
- Nintendo Switch(TVモード)
- パソコン(Windows 10/11、macOS)
- アクティブサブウーファー
対応機器の接続方法については、「FAQ:SC-GNW10とSC-GNW10Sのパソコン・PlayStation 4/5・Nintendo Switchへの接続方法は?」をご覧ください。
無線方式は2.4GHz帯の専用通信
Bluetoothではなく、2.4GHz帯の専用無線方式を採用。
これにより、ゲームプレイに最適な低遅延ワイヤレス接続が可能です。
付属の送信機を使って、遅延の少ない快適な音声伝送を実現しています。
なお、有線接続ができるモデルに「SC-GN01」もあります。
「SC-GNW10Sとの違いが気になる」という方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
4chサラウンドによる立体的なサウンド
4つのスピーカーを搭載し、ゲーム内のオブジェクトの位置や動きを明瞭に再現。
奥行きのあるサウンドで、臨場感のあるゲーミング体験が楽しめます。
ボイスチャットも快適に対応
- AIノイズキャンセリング
- エコーキャンセリング
- 高性能デュアルマイク搭載
これらの機能により、周囲の雑音を抑えつつ、クリアな音声でボイスチャットが可能。
チームプレイやオンライン会話も快適に行えます。
バッテリー駆動時間は約9時間
どちらのモデルも、約4時間の充電で約9時間の連続使用が可能。
長時間のゲームプレイにも十分対応できるバッテリー性能です。
本体サイズ・重量も共通
- 本体サイズ:幅 256mm × 高さ 56mm × 奥行 221mm
- 本体重量:約403g
鎖骨と僧帽筋を避けるように設計されたボトム形状で、長時間の使用でも快適にプレイできます。

SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いから見るおすすめの選び方
SC-GNW10とSC-GNW10Sは基本性能に大きな違いがないため、「どちらを選ぶべきか」は入手のしやすさやサポートの有無、価格差などが判断のポイントになります。
それぞれのおすすめポイントを見ていきましょう。
入手性やサポート重視なら「SC-GNW10S」がおすすめ
現在、パナソニック公式サイトでも販売されている現行モデルは「SC-GNW10S」です。
そのため、入手のしやすさではSC-GNW10Sが有利です。
また、SC-GNW10Sは2025年6月発売のモデルであることから、今後のファームウェアアップデートやサポート面でも安心感があります。
「できるだけ新しいものを使いたい」「不具合時のサポートも重視したい」という方には、SC-GNW10Sがおすすめです。

安く買えるなら「SC-GNW10」もアリ(ただし生産終了品)
性能はSC-GNW10Sと同等であるため、安く購入できるならSC-GNW10を選ぶのもアリです。
ただし、SC-GNW10はすでに生産終了品であり、在庫限りのモデルです。
また、今後のアプリのアップデートなどで、どこまで対応されるのか不安が残るのも事実です。
「少しでも安く購入したい」「サポートよりコスパ重視」という方であれば、SC-GNW10も検討候補になります。

SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いをスペック表で比較|接続端子・サウンドモードなど
ここでは、SC-GNW10とSC-GNW10Sスペックや仕様の違いを一覧表にまとめました。
接続端子・サウンドモードなども確認できますが、基本的に数字上のスペックは全て同じとなっています。
スペック比較表
製品型番 | SC-GNW10 | SC-GNW10S | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() | ||||
ワイヤレスネックスピーカー | ||||||
アンプ | ||||||
実用最大出力(非同時駆動、JEITA) | 実用最大出力合計値 8W (USB ACアダプター接続状態使用された場合は音量が小さくなります。) (JEITA,非同時駆動) (1kHz, T.H.D. 10.0%, 4Ω, 20kHz LPF) | |||||
スピーカー | ||||||
フロントスピーカー(L/R) | ||||||
形式 | Φ約38mm コーン型 2個 | |||||
インピーダンス | 4Ω | |||||
リアスピーカー(L/R) | ||||||
形式 | Φ約38mm コーン型 2個 | |||||
インピーダンス | 4Ω | |||||
マイク | ||||||
マイクユニット | MEMS型 2個 | |||||
キャンセリング | ノイズ&エコーキャンセリング(AIボイスコントロール) | |||||
接続 | ||||||
無線接続 | 2.4GHz 専用無線 | |||||
Bluetooth | なし | |||||
有線接続 | USB Type C (給電しながら使用可)(充電しながら使用は不可) | |||||
電源 | USB タイプC DC5 V:USB充電時 | |||||
電池持続時間 | 約9時間 | |||||
充電時間 | 約4時間 | |||||
外形寸法(mm) | 幅 約256 高さ 約56 奥行 約221 | |||||
重量 | 約403g | |||||
ワイヤレス送信機 | ||||||
接続端子 | ||||||
ヘッドホン出力 | 3.5㎜ミニジャック | |||||
USB端子 | USB Type C | |||||
HDMI IN端子 | なし | |||||
HDMI OUT(ARC)端子 | なし | |||||
テレビ音声入力 | なし | |||||
Bluetooth | ||||||
バージョン | なし | |||||
システム | ||||||
電源 | USB Type C, 5V, 500mA | |||||
外形寸法(mm) | 幅 約112 高さ 約33 奥行 約61 | |||||
重量 | 約69g | |||||
販売状況 | ||||||
発売日 | 2023年11月 | 2025年6月 | ||||
公式ストア価格 | 生産終了 | 29,700円 | ||||
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る | ||||
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
本記事のスペックや価格(税込み)は、2025年7月時点の公式の公開情報を元にしています。
販売状況や仕様は変更により異なる場合がありますので、最新情報は公式サイト等をご確認ください。
なお、SC-GNW10、SC-GNW10Sの対応するサウンドモードは共通で以下の7種類となります。
サウンドモード | 内容 |
---|---|
RPG | RPG(ロールプレイングゲーム)に適したモードです。 |
FPS | FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)に適したモードです。 |
Voice | ボイスを強調します。人の声が聞き取りやすいモードです。 |
Cinema | 映画ならではの立体感や迫力のある音を楽しめます。 |
Music | 楽器や歌を迫力のある音で楽しめます。 |
Stereo | リアスピーカーからもフロントスピーカーと同じ音を出力し、ステレオ音声を楽しむモードです。 |
Custom | SOUNDSLAYER Engineで登録すると選択できるようになります。 |
SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いに関するよくある質問【FAQ】
SC-GNW10とSC-GNW10Sについて、接続方法やBluetoothの対応、価格差など、購入前に気になるポイントをQ&A形式でまとめました。
接続方法や対応機器、価格のポイントなど、迷いやすい項目を簡潔に解説しています。
他のモデルも含めて全体の違いをまとめて確認したい方は、3モデルの接続方式や対応機器の違いを整理し、用途別おすすめも紹介しているこちらの記事をご覧ください。
\3モデルまとめて比較したい方はこちら!/
まとめ|SC-GNW10とSC-GNW10Sの違いを振り返って自分に合った1台を選ぼう
SC-GNW10とSC-GNW10Sは、性能や機能面では基本的に同等ですが、「生産状況」や「サポート体制」に違いがあります。
SC-GNW10S(現行モデル)
- パナソニック公式サイトでも販売中
- 今後のアップデートやサポート面でも安心

SC-GNW10(旧モデル)
- すでに生産を終了したモデル
- 価格が不安定な傾向あり
- 今後のサポート体制やアップデート対応には不安が残る

「できるだけ新しいモデルを選びたい」「サポート体制を重視したい」ならSC-GNW10S。
「安く売っているのを見かけたので、少しでも安いワイヤレススピーカーが欲しい」ならSC-GNW10も候補になります。
それぞれの違いをしっかり比較して、自分に合ったモデルを選んでみてくださいね。
参考元:
- パナソニック公式サイト:ネックスピーカーシステム SC-GNW10
- パナソニック公式サイト:ネックスピーカーシステム SC-GNW10S
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