パナソニックのリビング扇風機「F-C324C」と「F-C337C」は、どちらも2025年に登場した現行モデルです。
見た目はそっくりですが、搭載モーターの種類(AC/DC)や風量調節の細かさ、静音性、省エネ性能などに明確な違いがあります。
結論からいうと、F-C324Cは価格重視のスタンダードモデル、F-C337Cは静音・省エネ性能を高めたDCモーター搭載モデルです。
この記事では、F-C324CとF-C337Cのスペックや機能をわかりやすく比較しながら、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、違いと選び方のポイントを整理してご紹介します。


F-C324CとF-C337Cの主要な違いと共通点を整理して比較
それでは、パナソニックの扇風機「F-C324C」と「F-C337C」の違いと共通点を、見ていきましょう。
まずは違いです。
以下は、主な違いとなる搭載モーターや風量の調整段階、価格帯の違いを表でまとめたものです。
主な違い
比較項目 | F-C324C-W | F-C337C-W |
---|---|---|
モーター | ACモーター | DCモーター |
風量切替 | 3段階 | 5段階 |
自然風※1 | 1/fゆらぎ | DC 1/fゆらぎ |
静音性・省エネ | 標準的 | 高い(静音・省エネ) |
公式ストア価格 | 14,100円 | 27,300円 |
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※1 機能の詳細は、後半の【FAQ|パナソニックの「1/fゆらぎ」と「DC 1/fゆらぎ」はどう違うのですか?】で解説しています。
本記事のスペックや価格情報は、2025年6月13日時点の公式情報に基づいています。
価格は変動が激しいため、最新情報は各ECサイトでご確認ください。
なんと言っても、一番の違いは搭載モーターの種類です。
F-C324CはACモーター、F-C337CはDCモーターを採用しており、風量の細かさや静音性、省エネ性能などの違いも、このモーターの違いに起因しています。
下の図は、パナソニック公式サイトに掲載されている「DCモーター扇風機とACモーター扇風機の比較」です。
※F-C337Cと同じDCモーター搭載機(F-C339C)と、ACモーター搭載のF-C324Cとの違いを図解しています。
消費電力・静音性・風量切替の差が視覚的にわかるため、選び方の参考になります。
クリックすると画像は拡大します
画像出典:パナソニック公式サイト『DCモーター扇風機とACモーター扇風機の比較』より引用
次に、共通しているポイントを見ていきましょう。
両モデルには以下のような基本機能が搭載されています。
共通している機能
- 発売はどちらも2025年4月で同時期に登場したモデル
- 7枚羽根でやさしい風を実現
- チャイルドロック・切タイマー付き
- 高さ調整対応
- 首振り機能対応(ON、OFFの操作方法には違いあり)
※詳細は「F-C324CとF-C337Cのスペックを比較」をご覧ください。 - リモコン操作に対応
どちらを選んでも、扇風機としての基本機能はしっかり備わっているので安心です。
F-C324CとF-C337Cの違いから見るおすすめの選び方
ここでは、F-C324CとF-C337Cの違いをふまえて、「どんな人にどちらのモデルが向いているか?」を目的別に整理していきます。
価格を抑えたい方、省エネ性を重視したい方など、それぞれのニーズに合わせて選びやすくなるようにご紹介します。
両モデルに共通して搭載されている「1/fゆらぎの風」ですが、実はACとDCでその内容にも違いがあります。
選び方のポイントとして意外と見落とされがちなので、ここで整理しておきましょう。
ちなみに、1/fゆらぎの風は、ON/OFFの切り替えが可能で、必要に応じて使い分けることが可能です。
1/fゆらぎとDC 1/fゆらぎの違いについて
パナソニックの扇風機には「1/fゆらぎ」と「DC 1/fゆらぎ」という2種類の自然風モードがあります。
「1/fゆらぎ」はACモーターのF-C324Cに搭載されている機能で、風量をランダムに変化させることで自然に近い風を再現する機能です。
一方、「DC 1/fゆらぎ」はDCモーターのF-C337Cや上位機種のF-C339Cにも搭載されており、DCモーターで細かく回転数や風量を制御することで、より自然に近いやさしい風を再現しています。
どちらも「自然な風を再現する」点では共通ですが、制御の緻密さという点では、DCタイプの方が優れています。
参考元:パナソニック公式サイト「扇風機の「1/fゆらぎ」の風とは」
DC 1/fゆらぎ&省エネ・静音モデルならF-C337Cがおすすめ
F-C337Cは、静音性と省エネ性能に優れたDCモーター搭載のF-Cシリーズ中位モデルです。
上位機種のF-C339Cから温度センサーや入りタイマーなどを省いたシンプル構成ながら、扇風機としての快適性はしっかり確保されています。
注目すべきは、パナソニック独自の「DC 1/fゆらぎ」を搭載している点。
ACモーターよりも細かな風量制御が可能なDCモーターを活かし、より繊細な「ゆらぎ」を再現しています。
自然に近いやさしい風を感じられるため、長時間あたっていても疲れにくいのが魅力です。
さらに、DCモーターは静音性と省エネ性にも優れており、深夜の使用や電気代が気になる方にもぴったり。
実際に、パナソニックの公式サイトでも「ACモーター搭載機(F-C324C)と比べて省エネ性に優れている」と明記されています。
▼ 下記は、公式サイトの記載を引用したスクリーンショットです。
画像出典:パナソニック公式サイト『扇風機 F-C337C』より引用(該当箇所を赤枠で強調)
このように、F-C337CはACモーター搭載モデルよりも静音性・省エネ性ともにワンランク上。
「音の静かさ」「電気代の安さ」「風のやさしさ」といった要素を重視する方に、バランスの取れた1台としておすすめです。

1/fゆらぎを手軽に体験するならF-C324Cがおすすめ
F-C324Cは、現行F-Cシリーズで唯一のACモーター搭載モデルです。
DCモーター搭載モデルに比べると風量の調整幅はやや少なめ(3段階)ですが、その分価格が抑えられており、パナソニックの品質を手頃に取り入れたい方にぴったりのモデルです。
大きな魅力は、パナソニック独自の「1/fゆらぎ」機能を搭載している点。
DCモーターではないものの、風量をランダムに変化させて自然風に近い心地よさを再現してくれるので、「1/fゆらぎの風をまずは試してみたい」という方にもおすすめです。
もちろん、7枚羽根やリモコン操作、切タイマー、チャイルドロックなど、扇風機としての基本機能はしっかり搭載。
過度な機能はいらないけれど、安定した品質と自然な風のやさしさを求める方には、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。

F-C324CとF-C337Cのスペックを比較|風量・運転音・消費電力などの違いもチェック
ここでは、F-C324CとF-C337Cの詳しいスペックを比較していきます。
モーターの種類や風量の調整段階だけでなく、風速や運転音、消費電力といった細かい性能の違いもあらかじめ把握しておくと、より納得して選べるはずです。
機能面の差が表にまとまっているので、購入前のチェックリストとしてぜひ活用してみてください。
スペック比較表
型番 | F-C324C-W | F-C337C-W |
---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() |
モーター | ACモーター | DCモーター |
羽根枚数 | 7枚羽根 | |
風量切替 | 3段階 | 5段階 |
自然風 | 1/fゆらぎ | DC 1/fゆらぎ |
風速 | 2.3m/sec | 2.4m/sec |
風量 | 38m³/min | 36m³/min |
高さ調節 | 可能 | |
リモコン | 付属 | |
自動首振り※1 | 対応 | |
首振り操作 | 後部首振りつまみ | 本体ボタン・リモコン |
運転音※2 | 最小風量運転時25dB | 最小風量運転時10㏈ |
最大風量運転時43dB | 最大風量運転時41㏈ | |
切タイマー | 1・2・4時間 | |
入タイマー | なし | |
チャイルドロック機能 | あり | |
温度センサー | なし | |
部屋干しモード | なし | |
外形寸法(約:幅×奥行×高さ) | 360×360×712〜862mm | 360×360×770〜980mm |
羽根寸法(約) | 30cm | |
重量(約) | 3.4kg | 3.6kg |
消費電力(約)※3 | 35W/40W | 15W |
電源コードの長さ | 1.7m | 1.8m |
発売日 | 2025年4月 | |
公式ストア価格 | 14,100円 | 27,300円 |
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※1 左右のみ。上下は手動で調節可能
※2 首振りOFF時
※3 最大風量運転時(首振りオン)
※表のスペック・公式ストアの価格情報は2025年6月時点の公式情報をもとに記載しています。
細かい違いとしては、両モデルとも自動首振りに対応していますが、操作方法に違いがあります。
F-C324Cは後部の「首振りつまみ」を押し下げ/引き上げることで首振りをON/OFFにします(物理スイッチ式)。
首振りつまみの操作方法
画像出典:パナソニック公式「F-C324C 取扱説明書」より引用
一方のF-C337Cは、本体の操作パネルまたはリモコンのボタンから首振り操作が可能で、手元でもON/OFFを切り替えられます。
リモコン・本体ボタンによる首振り操作
パナソニック公式「F-C337C 取扱説明書」より引用
また、本体サイズにもわずかな差があり、F-C324Cの方がF-C337Cよりも高さが低めの設計になっています(最小時で約712mmと770mm)。
設置場所のスペースに余裕がない場合や、やや低めの位置から風を当てたいという方には、F-C324Cが扱いやすいといえるでしょう。
FAQ|F-C324CとF-C337Cのよくある質問
F-C324CとF-C337Cの違いについて、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
購入前に気になる細かなポイントや機能の詳細も、ここでしっかり確認しておきましょう。
\3モデルまとめて比較したい方はこちら!/
▶ パナソニックのリビング扇風機の違いを徹底比較|AC・DCモーター・機能差の選び方ガイド
まとめ|F-C324CとF-C337Cの違いを整理して、自分に合った1台を選ぼう
パナソニックの扇風機「F-C324C」と「F-C337C」は、搭載モーターの違いによって、風量調節や静音性、省エネ性能に大きな差があります。
以下に、選び方のポイントをわかりやすく整理しました:
違いのポイント | F-C324C-W | F-C337C-W |
---|---|---|
モーターの種類 | ACモーター | DCモーター |
風量調節 | 3段階 | 5段階 |
自然風モード | 1/fゆらぎ | DC 1/fゆらぎ(より繊細) |
静音性 | 約25~43dB | 約10〜41dB |
消費電力(最大) | 約35W〜40W | 約15W |
首振り操作 | 本体後部の物理スイッチ | リモコン・本体ボタンで切替可能 |
公式ストア価格 | 14,100円 | 27,300円 |
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
F-C324Cがおすすめな人
- 本体価格をできるだけ抑えたい方
- 複雑な機能はいらず、風量が調整できればOKという方
- 「まずは1/fゆらぎを体験してみたい」と考えている方
F-C337Cがおすすめな人
- 寝室や静かな空間で使いたく、運転音の静かさを重視したい方
- 電気代をなるべく抑えたい方(省エネ性能を重視)
- リモコンで首振り操作までできる快適性を求める方
- より自然に近いやさしい風で長時間使っても疲れにくいモデルを選びたい方
基本性能はどちらのモデルも十分に備えているので、あとは「静音性・省エネ性・操作性」を重視するか、「コスト重視」で選ぶかがポイントになります。


参考元:
- パナソニック公式サイト: リビング扇 F-C324C
- パナソニック公式サイト: リビング扇 F-C337C
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