パナソニックの空間除菌脱臭機「ジアイーノ」シリーズの「F-MV2300-WZ」と「F-MV4420-WZ」。
本体サイズや重さは同じですが、F-MV4420-WZはペット向けの特別仕様「ペットエディション」として設計されており、役割が大きく異なるモデルになっています。
まずは、選ぶ前に押さえておきたい、主な違いをまとめてチェックしておきましょう。
主な違いまとめ
- F-MV2300-WZ: 標準モデルとしてコスパ重視の方におすすめ
- F-MV4420-WZ:犬や猫にも配慮した設計の「ペットエディション」
- スピード脱臭モードやシームレス風量切替など、ペットに特化した機能を搭載
- 操作パネルやフィルターには肉球の模様付き。
- ペット好きに嬉しいデザイン性も魅力
この記事では、F-MV2300とF-MV4420の違いや共通点をわかりやすく比較しながら、「どちらを選べばいいか?」という疑問にも丁寧にお答えしていきます。
選ぶポイントは「ご家庭でペットを飼っているかどうか?」になりますが、他にも細かい違いはありますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。


F-MV2300とF-MV4420の違いを比較|共通点も整理して解説
それでは、F-MV2300とF-MV4420の具体的な違いや共通点を見ていきましょう。
両モデルとも加湿機能付きの空間除菌脱臭機ですが、F-MV4420-WZはペットのいるご家庭に向けた「ペットエディション」として、いくつかの独自機能が追加されています。
F-MV2300とF-MV4420のペット向け機能の違いを比較
まずは、ペットと暮らす家庭向けの設計ポイントを中心に比較してみましょう。
ペット向け機能の違い
比較項目 | F-MV2300-WZ | F-MV4420-WZ |
---|---|---|
スピード脱臭モード | なし | あり |
シームレス風量切替 | なし | あり |
操作パネルのデザイン | シンプル | 肉球デザイン入り |
フィルターの仕掛け | なし | ホコリで肉球マークが浮かぶ |
F-MV4420-WZでは、ペットに配慮した設計が随所に取り入れられているのが特徴です。
急な来客時などに活躍する「スピード脱臭モード」や、音に敏感なペットのために、風量の切り替え音をなめらかにした「シームレス風量切替」は、ペットと暮らす家庭にうれしい工夫。
さらに、操作パネルやフィルターには肉球の模様があしらわれており、デザイン面でも楽しめる要素が加わっています。

F-MV2300とF-MV4420のスペックや性能の違いを補足解説
ペット向けの機能以外にも、下記のような違いがあります。
F-MV4420の方が対応畳数は広く、空気の清浄スピードも速い仕様になっています。
また、電極ユニットの交換目安もF-MV4420の方が長く、メンテナンス頻度を抑えられる点もメリットです。
ただし、公式サイトの価格はF-MV2300よりF-MV4420の方が高めとなっています。

F-MV2300とF-MV4420の共通点をまとめて比較
F-MV2300とF-MV4420は、次のような共通点もあります。
F-MV2300とF-MV4420の共通点
- カラーは共にマテリアルホワイト(-WZ)
- 共に加湿機能付き
- 空間除菌脱臭の基本機能(次亜塩素酸による除菌・脱臭)は同じ方式
- サイズ(高さ 71×幅 39.8×奥行 27cm)、重さ(約11.8kg)は同じ
- タンク容量(約4.0L)も同じ
- 搭載機能(チャイルドロック機能、キャスターなど)も同じ
- 搭載しているセンサーの種類も同じ
このように、ペット向けの機能や対応畳数以外のスペックや性能は共通点も多いです。
F-MV2300とF-MV4420の違いから見るおすすめの選び方
それでは、F-MV2300とF-MV4420の違いから見るおすすめの選び方を紹介していきます。
とはいえ、この2つのモデルはターゲットの違いが非常に明確なので、選ぶ際のポイントはズバリ「ペット機能が必要かどうか」になります。
12畳までの空間で標準モデルで十分なら「F-MV2300」がおすすめ
ペットを飼っていない方や、肉球デザインなどの装飾に特別なこだわりがない方には、F-MV2300-WZがおすすめです。
機能面はF-MV4420とほぼ共通しており、基本的な除菌・脱臭性能や加湿能力に大きな差はありません。
12畳以下の部屋で使うなら、F-MV2300でも十分な性能を発揮します。
また、価格がF-MV4420より大きく抑えられている点も魅力のひとつ。
ペット専用機能までは必要ないけど、ジアイーノならではの除菌・脱臭機能を活用したい方にぴったりのモデルです。

ペットのニオイ対策を重視するなら「F-MV4420」がおすすめ
ペットのニオイが気になる方、来客前に急いで空気をリフレッシュしたい方にはF-MV4420-WZがおすすめです。
こちらはペットエディションとして、
- 一時的に強力運転する「スピード脱臭モード」
- 運転中の音の変化を小さくする「シームレス風量切替」
- 肉球モチーフの操作パネルとフィルターの装飾
など、ペットと暮らす方には嬉しい工夫が詰め込まれたモデルになっています。
また、電極ユニットの交換目安が約5年と長いことも、長く使うことを考えると嬉しいポイントです。

F-MV2300とF-MV4420の違いをスペック表で比較|連続運転時間・運転音・電気代など
F-MV2300とF-MV4420のスペックを、一覧表で比較してみましょう。
ここでは、連続運転時間・運転音・電気代といった細かな仕様の違いも含めてチェックできます。
スペック比較表
製品型番 | F-MV2300 | F-MV4420 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() | ||||
カラー | マテリアルホワイト(-WZ) | |||||
適用床面積のめやす※1 | ~12畳(~20㎡) | ~18畳(~30㎡) | ||||
集じん機能 ※2 | ||||||
集じん清浄時間 | 8畳(13㎡)を約17分 | 8畳(13㎡)を約11分 | ||||
適用床面積めやす ※3 | ~16畳(~26㎡) | ~26畳(~43㎡) | ||||
加湿機能 | ||||||
適用床面積めやす | プレハブ洋室~12畳(~20㎡) | プレハブ洋室~18畳(~30㎡) | ||||
木造和室~7畳(~12㎡) | 木造和室~11畳(~18㎡) | |||||
定格加湿能力 ※4 | 430mL/h | 650mL/h | ||||
モード | ||||||
運転モード(加湿) | 標準・多め | |||||
運転モード(風量) | 弱・中・強・自動 | 弱・中・強・おまかせ | ||||
集中クリーンモード | ー(なし) | |||||
スピード脱臭モード | ー(なし) | 〇(あり) | ||||
機能 | ||||||
電解強度設定機能 | 弱・中・強 | |||||
塩タブレット自動投入機能 | 〇(あり) | |||||
湿度表示機能 | 〇(あり) | |||||
チャイルドロック機能 | 〇(あり) | |||||
キャスター | 〇(あり) | |||||
センサー | ||||||
照度センサー | 〇(あり) | |||||
ニオイセンサー | 〇(あり) | |||||
温湿度センサー | 〇(あり) | |||||
その他スペック | ||||||
運転音 ※5 | 24dB | 32dB | ||||
風量 ※5 | 1.6㎥/min | 2.5㎥/min | ||||
1時間あたりの電気代のめやす ※6 | 約0.3円 | 約0.4円 | ||||
連続運転時間 ※7 | 約25時間 | 約16時間 | ||||
タンク容量 | 約4.0L | |||||
本体サイズ | H710mm×W398mm×D270mm | |||||
本体重量(タンク空時) | 約11.8kg | |||||
電源 | 交流100V (50/60Hz) | |||||
電源コードの長さ | 約1.8m | |||||
付属品 | ||||||
塩タブレット | 1ビン(約300粒入/約2.5~3年分) | |||||
除菌フィルター | 1個(約5年交換不要) | |||||
保護エレメント (HEPAフィルター) | 1個(約5年交換不要) | |||||
電極ユニット | 1個(約3年交換不要) | 1個(約5年交換不要) | ||||
防カビユニット | 1個(約5年交換不要) | |||||
お手入れ | ||||||
排水頻度 | 週1回 | |||||
自動ユニットへの塩タブレットの補充 | 約6ヶ月に1回 | |||||
交換用品の型番(別売り) | ||||||
ジアイーノ用洗浄剤(400mL) | FKA2000014 | |||||
塩タブレット | F-ZVC03 | |||||
除菌フィルター | F-ZVT4300 | |||||
保護エレメント | F-ZVF4300 | F-ZVF4420,F-ZVF4300 | ||||
電極ユニット | FKA4100017 | FKA4100016 | ||||
防カビユニット | FKA0430072 | |||||
販売情報 | ||||||
発売日 | 2021年9月 | 2023年11月 | ||||
公式ストア価格 | 89,100円 | 163,350円 | ||||
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る | ||||
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※1 揮発した次亜塩素酸が一定濃度届く範囲の目安。
※2 空気中の汚れに対応したフィルター機能(花粉・ハウスダスト等)
※3 約30分の運転で空気中の汚れをキレイにできる広さの目安
※4 室温20℃で湿度が30%のときに放出できる1時間あたりの水分量。この数値を元に加湿の適用床面積がきめられます。数字が大きいほど、広い範囲を加湿することが可能
※5 加湿標準「中」運転時
※6 加湿標準「中」運転時。消費電力13Wh。電力料金めやす単価31円/kWh(税込) [2022年7月改定]。1日12時間運転の場合。
※7 加湿標準「中」運転時。室内の温度や湿度によって、加湿量、連続運転時間は変わります。
本記事のスペックや価格(税込み)情報は、2025年6月時点の情報です。
販売状況や仕様は変更により異なる場合がありますので、最新情報は公式サイト等をご確認ください。
連続運転時間は、F-MV2300が約25時間、F-MV4420が約16時間と大きく異なります。
これは、どちらも同じタンク容量(約4.0L)ですが、F-MV4420は広い空間に対応する分、水の消費量が多くなるためです。
運転音はF-MV2300が約24dB、F-MV4420が約32dBとやや差がありますが、いずれも一般的には静音レベルとされており、日常使用で気になるほどの音量ではありません。
1時間あたりの電気代の目安は、F-MV2300が約0.3円、F-MV4420が約0.4円です。
対応できる空間の広さが異なることを踏まえると、電気代の差は小さく、コストパフォーマンスとして大きな不安要素にはならないでしょう。
F-MV2300とF-MV4420の違いに関するよくある質問【FAQ】
F-MV2300とF-MV4420の違いについて、購入前によくある疑問や気になるポイントをQ&A形式でまとめました。
機能の違いや選び方に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
\全モデルをまとめて比較したい方/
パナソニック ジアイーノの違いを徹底比較|5モデルの選び方と比較表まとめ
まとめ|F-MV2300とF-MV4420の違いを振り返って自分に合った1台を選ぼう
F-MV2300とF-MV4420の違いを比較してきましたが、選び方の大きなポイントは「ペットを飼っているかどうか」です。
F-MV4420は、スピード脱臭モードやシームレス風量切替など、ペットとの暮らしを考慮した設計が魅力。
操作パネルやフィルターに肉球デザインが施されている点も、ペット好きにはうれしいポイントです。
対応畳数は18畳までと広く、リビングなどの広めの空間にもおすすめです。

一方のF-MV2300は、12畳までの部屋に対応したスタンダードなモデル。
加湿機能を備えつつ、価格を抑えて導入できるため、コストを重視する方やコンパクトな空間にぴったりです。

ペットの有無や部屋の広さに合わせて、自分の暮らしに合った1台を選んでみてください。
参考元:
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV2300
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV4420
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