パナソニックの空間除菌脱臭機・ジアイーノ。
今回は、コスパ重視のF-MV2300-WZと家庭用最上位のF-MV5400-SZの違いを解説します。
どちらも除菌・脱臭・加湿ができるモデルですが、対応できる部屋の広さや清浄モードの違いなど、見逃せないポイントがあります。
まずは両者の主な違いを、ざっくりと整理しておきましょう。
主な違いまとめ
- F-MV2300-WZ:
- 12畳までの部屋に対応
- 加湿も12畳まで対応
- F-MV5400-SZ:
- 21畳までの部屋に対応
- 加湿は18畳まで対応
- 家庭用で唯一、集中クリーンモード搭載
- 連続運転時間の目安
○ F-MV2300:約25時間
○ F-MV5400:約16時間 - 電極ユニットの交換目安
○ F-MV2300:約3年ごと
○ F-MV5400:約5年ごと
この記事では他の細かい違いもあわせて、2モデルの違いと共通点をわかりやすく比較し、どちらを選ぶべきか悩んでいる方に向けてアドバイスもご紹介します。


F-MV2300とF-MV5400の違いを比較|共通点も整理して解説
それでは、F-MV2300-WZとF-MV5400-SZの主な違いと共通点を整理しながら、選ぶうえで注目したいポイントを解説します。
対応できる部屋の広さと加湿範囲の違い
まず大きな違いは、対応する部屋の広さです。
- F-MV2300-WZは、除菌・脱臭の目安が12畳まで、加湿も12畳までに対応しています。
- 一方のF-MV5400-SZは、除菌・脱臭の対応範囲が21畳まで、加湿は18畳までとより広い空間をカバーできます。
広い空間を1台でケアしたい場合は、F-MV5400のほうが安心です。
集中クリーンモードの有無
F-MV5400-SZには、家庭用モデルで唯一「集中クリーンモード」が搭載されています。
この機能は、次亜塩素酸の濃度を一時的に高めて、部屋に付着した菌やニオイを集中的に除菌・脱臭するモードです。
F-MV5400-SZの集中クリーンモードと標準運転の比較グラフ
画像出典:パナソニック公式サイト『ジアイーノ 集中クリーンモードの効果比較』より引用
気になるニオイや菌のケアをしっかり行いたい方には大きなメリットといえるでしょう。
F-MV2300にはこのモードが搭載されていないため、ここが明確な差の一つです。
空気中の汚れの清浄スピードと連続運転時間の違い
空気中の汚れの清浄スピードを比較すると、F-MV2300は8畳を約17分で清浄、F-MV5400は約11分と高速です。
広い部屋にも対応する分、清浄スピードにも余裕があります。
また、連続運転時間の目安は以下の通り:
F-MV2300のほうが運転時間は長いですが、F-MV5400も日常使いには十分な連続運転時間となっています。
電極ユニットの交換目安・型番の違い
両機種とも、除菌・脱臭に必要な「電極ユニット」を定期的に交換する必要がありますが、交換時期と品番が異なります。
- F-MV2300:
- 約3年交換不要
- 品番:FKA4100017
- F-MV5400:
- 約5年交換不要
- 品番:FKA4100016
F-MV5400の方が長寿命な電極ユニットを採用しており、長期的なメンテナンス性でも差があります。
以上が、F-MV2300とF-MV5400の主な違いです。
次に、共通している仕様や機能も整理しておきましょう。
F-MV2300とF-MV5400に共通する仕様や機能
F-MV2300-WZとF-MV5400-SZは、対応する部屋の広さや清浄モードに違いはありますが、実は本体構造や基本的な機能には多くの共通点があります。
ここでは、両モデルに共通する主なポイントを整理しておきましょう。
本体サイズ・タンク容量・重量は同じ
両機種とも、外観の大きさや重さはまったく同じです。
サイズは高さ710×幅398×奥行270mm、本体重量は約11.8kg(タンク空時)で共通しています。
また、タンク容量も約4.0Lと同一仕様です。
センサー構成も同じ
F-MV2300・F-MV5400ともに、以下の3つのセンサーを搭載しています。
- ニオイセンサー
- 湿度センサー
- 照度センサー
空気の状態や部屋の明るさに応じて、自動で適切な運転に切り替えてくれる機能も、どちらのモデルでも利用できます。
基本機能やモード構成も共通
集中クリーンモードを除けば、基本のモード構成や機能は同じです。
- 電解強度の調整(弱・中・強)
- チャイルドロック
- 塩タブレット自動投入機能
- 湿度表示パネル
- キャスター付きで移動もラクラク
どちらのモデルを選んでも、ジアイーノらしい除菌・脱臭・加湿の基本性能はしっかり備わっています。
このように、共通点も多いため、「対応空間の広さ」と「集中クリーンモードの有無」が選び方の主なポイントになります。
F-MV2300とF-MV5400の違いから見るおすすめの選び方
ここまでの違いと共通点をふまえて、F-MV2300-WZとF-MV5400-SZのどちらを選ぶべきか、目的別におすすめの選び方をまとめました。
12畳程度の部屋に使うなら「F-MV2300-WZ」がおすすめ
F-MV2300-WZは、除菌・脱臭・加湿の対応目安が12畳までのスタンダードモデル。
「寝室」「子ども部屋」「ワンルーム」「仕事部屋」など、比較的コンパクトな空間に1台置きたい方にぴったりです。
集中クリーンモードこそ非搭載ですが、空間の広さに合っていれば、ジアイーノ本来の除菌・脱臭性能はしっかり発揮されます。
連続運転時間が長め(約25時間)なのも、こまめな給水が面倒な方には嬉しいポイントです。
価格もF-MV5400に比べて抑えめなので、過剰なスペックは不要、でもジアイーノを使いたいという人には最適な選択肢です。

集中クリーンモードや広範囲対応を重視するなら「F-MV5400-SZ」がおすすめ
F-MV5400-SZは、21畳までの広い空間に対応したジアイーノの家庭用最上位モデルです。
リビングやLDK、ペットのいる部屋など、空間全体の空気環境をしっかり整えたい方に向いています。
最大の特徴は、家庭用モデルで唯一搭載されている「集中クリーンモード」。
次亜塩素酸の濃度を一時的に高めて、空間に付着した菌やニオイを集中的に除菌・脱臭できる※モードです。
また、空気中の汚れの清浄スピードも速く、8畳を約11分で清浄。
電極ユニットも約5年交換不要と長寿命タイプなので、長く使いたい人にもおすすめです。
価格は上がりますが、性能・対応範囲・メンテナンス性のすべてを重視する方には最適な1台です。

F-MV2300とF-MV5400の違いをスペック表で比較|運転音・風量・1時間あたりの電気代など
ここでは、F-MV2300とF-MV5400のスペックを一覧表にまとめ、違いをひと目で比較できるようにしました。
特に注目したいのは「運転音」「風量」「1時間あたりの電気代」といった日常使用に直結するポイントです。
スペック比較表
製品型番 | F-MV2300 | F-MV5400 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() | ||||
カラー | マテリアルホワイト(-WZ) | ステンレスシルバー(-SZ) | ||||
適用床面積のめやす※1 | ~12畳(~20㎡) | ~21畳(~35㎡) | ||||
集じん機能 ※2 | ||||||
集じん清浄時間 | 8畳(13㎡)を約17分 | 8畳(13㎡)を約11分 | ||||
適用床面積めやす ※3 | ~16畳(~26㎡) | ~26畳(~43㎡) | ||||
加湿機能 | ||||||
適用床面積めやす | プレハブ洋室~12畳(~20㎡) | プレハブ洋室 ~18畳(~30 ㎡ ) | ||||
木造和室~7畳(~12㎡) | 木造和室 ~11畳(~18 ㎡ ) | |||||
定格加湿能力 ※4 | 430mL/h | 650mL/h | ||||
モード | ||||||
運転モード(加湿) | 標準・多め | |||||
運転モード(風量) | 弱・中・強・自動 | 弱・中・強・おまかせ | ||||
集中クリーンモード | ー(なし) | 〇(あり) | ||||
スピード脱臭モード | ー(なし) | |||||
機能 | ||||||
電解強度設定機能 | 弱・中・強 | |||||
塩タブレット自動投入機能 | 〇(あり) | |||||
湿度表示機能 | 〇(あり) | |||||
チャイルドロック機能 | 〇(あり) | |||||
キャスター | 〇(あり) | |||||
センサー | ||||||
照度センサー | 〇(あり) | |||||
ニオイセンサー | 〇(あり) | |||||
温湿度センサー | 〇(あり) | |||||
その他スペック | ||||||
運転音 ※5 | 24dB | 32dB | ||||
風量 ※5 | 1.6㎥/min | 2.5㎥/min | ||||
1時間あたりの電気代のめやす ※6 | 約0.3円 | 約0.4円 | ||||
連続運転時間 ※7 | 約25時間 | 約16時間 | ||||
タンク容量 | 約4.0L | |||||
本体サイズ | H710mm×W398mm×D270mm | |||||
本体重量(タンク空時) | 約11.8kg | |||||
電源 | 交流100V (50/60Hz) | |||||
電源コードの長さ | 約1.8m | |||||
付属品 | ||||||
塩タブレット | 1ビン(約300粒入/約2.5~3年分) | |||||
除菌フィルター | 1個(約5年交換不要) | |||||
保護エレメント (HEPAフィルター) | 1個(約5年交換不要) | |||||
電極ユニット | 1個(約3年交換不要) | 1個(約5年交換不要) | ||||
防カビユニット | 1個(約5年交換不要) | |||||
お手入れ | ||||||
排水頻度 | 週1回 | |||||
自動ユニットへの塩タブレットの補充 | 約6ヶ月に1回 | |||||
交換用品の型番(別売り) | ||||||
ジアイーノ用洗浄剤(400mL) | FKA2000014 | |||||
塩タブレット | F-ZVC03 | |||||
除菌フィルター | F-ZVT4300 | |||||
保護エレメント | F-ZVF4300 | |||||
電極ユニット | FKA4100017 | FKA4100016 | ||||
防カビユニット | FKA0430072 | |||||
販売情報 | ||||||
発売日 | 2021年9月 | 2022年10月 | ||||
公式ストア価格 | 89,100円 | 163,350円 | ||||
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る | ||||
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※1 揮発した次亜塩素酸が一定濃度届く範囲の目安。
※2 空気中の汚れに対応したフィルター機能(花粉・ハウスダスト等)
※3 約30分の運転で空気中の汚れをキレイにできる広さの目安
※4 室温20℃で湿度が30%のときに放出できる1時間あたりの水分量。この数値を元に加湿の適用床面積がきめられます。数字が大きいほど、広い範囲を加湿することが可能
※5 加湿標準「中」運転時
※6 加湿標準「中」運転時。消費電力13Wh。電力料金めやす単価31円/kWh(税込) [2022年7月改定]。1日12時間運転の場合。
※7 加湿標準「中」運転時。室内の温度や湿度によって、加湿量、連続運転時間は変わります。
本記事のスペックや価格(税込み)情報は、2025年6月時点の情報です。
販売状況や仕様は変更により異なる場合がありますので、最新情報は公式サイト等をご確認ください。
F-MV5400はF-MV2300より対応畳数が広く、集じん・加湿能力ともに上位仕様になっている一方、風量の強さに比例して運転音や消費電力もやや高めです。
ただ、運転音や風量に違いはありますが、どちらも通常使用ではそこまで気になる差ではありません。
音の静かさを特に重視する方でなければ、気にしすぎる必要はない範囲といえるでしょう。
F-MV2300とF-MV5400の違いに関するよくある質問【FAQ】
F-MV2300とF-MV5400を比較検討する際に、よくある疑問や注意点をQ&A形式でまとめました。
どちらを選ぶべきか迷っている方は、購入前のチェックにご活用ください。
\全モデルをまとめて比較したい方/
パナソニック ジアイーノの違いを徹底比較|5モデルの選び方と比較表まとめ
まとめ|F-MV2300とF-MV5400の違いを振り返って自分に合った1台を選ぼう
F-MV2300とF-MV5400は、どちらもパナソニックの次亜塩素酸空間清浄機「ジアイーノ」シリーズの家庭用モデルで、加湿機能など共通する基本性能を備えています。
ただし、それぞれに次のような違いがあります。
- 対応空間の広さ(12畳 vs 21畳)
- 空気の清浄スピード(約17分 vs 約11分)
- 集中クリーンモードの有無
- 電極ユニットの交換目安(約3年 vs 約5年)
- 運転音・風量・消費電力のレベル
- 価格帯
広めの空間に対応し、空気環境をしっかり整えたい方には「F-MV5400」がおすすめです。
特に、集中クリーンモードを活用して、空間の清潔さを集中的に整えたい方に適したモデルです。

一方で、比較的コンパクトな部屋での使用や、コストを抑えてジアイーノを導入したい方には「F-MV2300」が適しています。
集中クリーンモードは非搭載ですが、空気清浄や脱臭機能など、日常的な使用には十分な性能を備えています。

どちらも、お部屋の広さや使い方に応じて選ぶことで、ジアイーノの機能をより効果的に活かせます。
迷ったときは、本文内の比較表や選び方のヒントを参考に、ご家庭に合った1台を見つけてみてくださいね。
参考元:
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV2300
- パナソニック公式サイト:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-MV5400
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