F-VXW70とF-VXW55は、同じパナソニックの加湿空気清浄機(F-VXWシリーズ)に属する中位モデルと下位モデルです。
どちらも空気清浄と加湿に対応し、ナノイーXによる花粉やニオイ対策を自動で行える点は共通ですが、対応畳数やナノイーXの発生量、センサー構成、搭載気流、運転モードに違いがあります。
まずは違いを一気に比較する前に、「どんな人にどちらのモデルがおすすめか」を整理します。
F-VXW70(中位モデル)がおすすめの人
- 広めのリビングや家族が集まる空間で使いたい
- 空気中の汚れ・ニオイをスピーディーに抑えたい
- 加湿も素早く行いたい
- お手入れも簡単に行いたい
空気清浄は31畳まで、加湿は19畳まで対応。
0.3μmまで検知できる高感度ハウスダストセンサーに加え、PM2.5解析プログラムとPM2.5気流、ニオイセンサーを搭載。
さらにお急ぎ加湿や着脱式プレフィルターも備えています。

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F-VXW55(下位モデル)がおすすめの人
- 価格を抑えつつ基本性能で十分な人
- 睡眠中も空気をケアしたい人
空気清浄は25畳まで、加湿は14畳まで対応。
シリーズで唯一「寝室モード」を搭載しており、就寝時の環境にも配慮できます。
PM2.5やニオイのケアも可能ですが、専用センサーやPM2.5気流は省かれており、シンプルですが必要十分な性能を求める方向けです。

このようにF-VXW70とF-VXW55は、使用する部屋の広さだけでなく、求める空気ケアのレベルによって選び分けられるモデルです。
ここからは両モデルの主な違いと共通点を整理し、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
F-VXW70とF-VXW55の違いを比較|共通点も整理して解説
F-VXW70とF-VXW55は、どちらもパナソニックの加湿空気清浄機として基本性能は共通していますが、細かく見ると複数の違いがあります。
特に対応畳数やナノイーXの性能、センサーや気流の種類、運転モードなどに差があり、選ぶポイントになります。
ここではまず両モデルの主な違いを整理し、そのあと共通点も確認していきましょう。
F-VXW70とF-VXW55の主な違いを比較
F-VXW70とF-VXW55の主な違いは、大きく分けて6つあります。
「対応畳数と加湿範囲」「ナノイーXの発生量」「センサー性能」「搭載気流」「運転モード」「メンテナンス要素」です。
主な違い
- 対応畳数と加湿範囲
- ナノイーXの発生量
- F-VXW70:9.6兆個(1秒あたり)
- F-VXW55:4.8兆個(1秒あたり)
- センサー性能
- F-VXW70:0.3μmまで検知する高感度ハウスダストセンサー、PM2.5解析プログラム、ニオイセンサーも搭載
- F-VXW55:1.0μmまで検知するハウスダストセンサー
- 搭載気流
- F-VXW70:ニオイ・けむり気流/ハウスダスト気流/花粉撃退気流/PM2.5気流
- F-VXW55:ニオイ・けむり気流/ハウスダスト気流/花粉撃退気流
- 運転モード
- F-VXW70:お急ぎ加湿モードを搭載
- F-VXW55:シリーズで唯一「寝室モード」を搭載
- メンテナンス要素
- F-VXW70:着脱式プレフィルターを搭載し、ペットの毛や繊維など大きな汚れも取りやすい
- F-VXW55:着脱式プレフィルターなし
このように、F-VXW70は性能・機能面でより幅広く対応できる仕様となっており、特にセンサーやナノイーXの性能差が大きなポイントです。
一方のF-VXW55はシンプルな構成で必要十分な性能を備え、価格を抑えやすいのが魅力です。
F-VXW70とF-VXW55の共通点まとめ
F-VXW70とF-VXW55は中位モデルと下位モデルという位置づけですが、加湿空気清浄機としての基本機能や利便性は共通しています。
違いだけでなく「どちらを選んでも共通して得られる性能」を把握しておくと安心です。
主な共通点
- パナソニックのF-VXWシリーズの加湿空気清浄機
- 花粉やPM2.5、ニオイ対策に対応し、空気清浄と加湿を1台で行える。
- 発売時期は2023年11月
- ナノイーXの対応範囲は共通
- 発生量には差があるものの、ケアできる花粉の種類や基本的な抑制対象は同じ。
- フィルターの交換目安は同じ
- 集じんフィルター・脱臭フィルター・加湿フィルターはいずれも交換目安約10年。
※ただしフィルター構成や型番は異なる。
- 集じんフィルター・脱臭フィルター・加湿フィルターはいずれも交換目安約10年。
- 自動運転モードを搭載
- センサーで汚れや環境を検知し、最適な運転に切り替えてくれる。
このように、家庭での空気清浄+加湿というベース性能はどちらも同等で、どちらを選んでも日常的な花粉・ニオイ・PM2.5対策に十分対応できます。
F-VXW70とF-VXW55の違いから見るおすすめの選び方
それではF-VXW70とF-VXW55のおすすめの選び方をみていきましょう。
それぞれの違いをふまえて「どんな人にどちらのモデルがおすすめか」を整理します。
高性能な空気ケアと加湿スピードを重視するなら「F-VXW70」
F-VXW70は31畳までの空気清浄、19畳までの加湿に対応しており、広範囲を効率的に空気ケアできます。
また、ナノイーXの発生量はF-VXW55の約2倍(9.6兆個/秒)。
そのため花粉や付着臭の抑制スピードも速く、より短時間での清浄効果が期待できます。
画像出典:パナソニック公式サイト『ナノイーX』より引用
実際に、パナソニック公式の比較ではナノイーX(4.8兆個/秒)では約120分かかる脱臭が、ナノイーX(9.6兆個/秒)では約60分に短縮。
発生量の差によって、抑制スピードに大きな違いが生まれることがわかります。
さらに、0.3μmという微細な汚れまで検知できる高感度ハウスダストセンサー(F-VXW55は1.0μmまで)や、PM2.5解析プログラム、ニオイセンサーにより、自動で気流や風量を最適化。
F-VXW70にはPM2.5専用気流も搭載されており、微小粒子まで効率的に吸引します。
加えて、お急ぎ加湿モードや着脱式プレフィルターなど、利便性を高める機能も充実。
「空気をできるだけ早くきれいに保ちたい」「花粉やニオイに敏感」という方にはF-VXW70が最適です。

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F-VXW70は前モデル「F-VXV70(F-VC70XV)」の後継機にあたります。
旧モデルとの違いを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
▶ F-VXW70とF-VXV70(F-VC70XV)の違いを徹底比較|後継モデルと型落ちどっちを選ぶ?
シンプルに十分な空気清浄と加湿を求めるなら「F-VXW55」
F-VXW55は25畳までの空気清浄、14畳までの加湿に対応し、一般家庭のリビングや寝室で十分使える性能を備えています。
ナノイーXの発生量は4.8兆個/秒とF-VXW70より少ないものの、ケアできる花粉やアレル物質の種類は共通。
日常的な花粉・ニオイ・PM2.5対策には十分対応できます。
また、シリーズで唯一「寝室モード」を搭載。
このモードでは「準備運転 → 睡眠運転 → お目覚め運転」と風量が自動で切り替わり、最大12時間の運転後に標準モードへ戻るため、就寝から起床まで快適に使えるのが特徴です。
搭載センサーや気流はシンプルですが、その分価格を抑えやすいのも魅力。
「コストを重視したい」「就寝中も快適に運転してほしい」という方にはF-VXW55がおすすめです。

F-VXW55は前モデル「F-VXV55」の後継機です。
型落ちモデルとの違いが気になる方は、こちらの記事で比較しています。
▶ F-VXW55とF-VXV55の違いを徹底比較|後継モデルと型落ちどっちを選ぶ?
F-VXW70とF-VXW55の違いをスペック表で比較|空気清浄・加湿・サイズや電気代まで
ここでは、F-VXW70とF-VXW55のスペックを一覧表で比較します。
空気清浄と加湿の性能はもちろん、搭載センサーや気流、サイズや電気代の違いまで整理しました。
数値で見比べることで、それぞれのモデルの特徴がよりはっきりとわかります。
F-VXW70とF-VXW55の空気清浄性能を比較
まずは空気清浄に関する仕様です。対応畳数や清浄スピード、搭載センサーや気流、フィルター構成などに違いがあります。
F-VXW70は性能・機能が充実しており、より細かい粒子やニオイに対応できるのが特徴です。
スペック比較表
型番 | F-VXW70 | F-VXW55 |
---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() |
カラーバリエーション | ホワイト(-W) | ホワイト(-W) |
ブラック(-K) | ||
木目調(-TM) | ||
8畳(13㎡)の清浄時間★5 | ||
空気清浄運転時 | 約9分 | 約11分 |
加湿空気清浄運転時 | 約10分 | 約12分 |
空気清浄の対応範囲の目安 ★1 | ||
空気清浄運転時 | 31畳(51㎡)まで | 25畳(41㎡)まで |
加湿空気清浄運転時 | 29畳(48㎡)まで | 23畳(38㎡)まで |
フィルターでケアする汚れやニオイ | ||
汚れ | ウイルス※3・カビ菌※4・菌※5・ホコリ/チリ・タバコの煙★2・ディーゼル粉じん・花粉・PM2.5★3★4 | |
ニオイ | ペット臭・体臭・アンモニア臭・生ゴミ臭・料理臭・タバコの臭い | |
ナノイー | ||
種類(数) | ナノイーX(9.6兆) | ナノイーX(4.8兆) |
搭載センサー | ||
ハウスダストセンサー | 〇(搭載)0.3μmまで検知 | 〇(搭載)1.0μmまで検知 |
PM2.5解析プログラム | 〇(搭載) | ×(なし) |
湿度センサー | 〇(搭載) | |
照度センサー | 〇(搭載) | |
ニオイセンサー | 〇(搭載) | ×(なし) |
搭載気流 | ||
花粉撃退気流 | 〇(搭載) | |
ハウスダスト気流 | 〇(搭載) | |
PM2.5気流 | 〇(搭載) | ×(なし) |
ニオイ・けむり気流 | 〇(搭載) | |
自動運転モード | ||
お急ぎ加湿 | 〇(搭載) | ×(なし) |
標準 | 〇(搭載) | |
花粉 | 〇(搭載) | |
おやすみ自動運転 | 〇(搭載) | 〇(搭載)+寝室運転モード |
フィルター型番&交換期間※1 | ||
プレフィルター | 型番:FFJ0080229 (破損するまで交換不要) | ー |
静電HEPAフィルター※2 | 型番:F-ZXTP90 (約10年交換不要) | 型番:F-ZXVP55 (約10年交換不要) |
スーパーナノテク脱臭フィルター | 型番:F-ZXLD90 (約10年交換不要) | 型番:F-ZXFD45 (約10年交換不要) |
加湿フィルター | 型番:F-ZXJV90 (約10年交換不要) | 型番:FE-ZGV08 (約10年交換不要) |
風量(m³/分)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
お急ぎ加湿 | ー | 6.7 | ー |
強 | 6.7 | 6.3 | 5.4 | 4.9 |
中 | 2.7 | 3.1 | 1.9 | 2.3 |
静音 | 1.0 | 1.9 | 0.9 | 1.6 |
運転音(dB)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
お急ぎ加湿 | ー | 54 | ー |
強 | 54 | 52 | 53 | 51 |
中 | 33 | 36 | 29 | 34 |
静音 | 15 | 26 | 18 | 25 |
消費電力(W)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
お急ぎ加湿 | ー | 58 | ー |
強 | 56 | 50 | 53 | 43 |
中 | 8.5 | 13 | 8 | 11.5 |
静音 | 4.2 | 8 | 5 | 9 |
電気代の目安※6(円/h)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
お急ぎ加湿 | ー | 1.8 | ー |
強 | 1.8 | 1.6 | 1.7 | 1.4 |
中 | 0.3 | 0.5 | 0.3 | 0.4 |
静音 | 0.2 | 0.3 | 0.2 | 0.3 |
付加機能 | ||
キャスター | 〇(搭載) | ×(なし) |
チャイルドロック | 〇(搭載) | |
外形寸法など | ||
重さ(kg) | 10 | 8 |
高さ×幅×奥行き(mm) | 640×398×257 | 562×360×238 |
販売状況 | ||
発売日 | 2023年11月 | 2023年11月 |
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※この表の数値や効果はすべてパナソニック公式サイトや取扱説明書に基づいています。実際の使用環境(部屋の広さ・空気の状態など)によって効果や交換目安は変わる場合があります。
★1:適用床面積は、(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)に基づき、30分で空気を清浄できる部屋の広さ(天井高2.4m)を表しています。
★2:タバコに含まれる有害物質(一酸化炭素など)は除去できません。
★3:PM2.5とは2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。
★4:この空気清浄機では0.1μm未満の微小粒子状物質については除去の確認ができていません。また、空気中の有害物質すべてを除去できるものではありません。32m³(約8畳)の密閉空間での試験結果であり、実際の使用空間での結果ではありません。
★5:(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)に基づいて算出された清浄時間です。
フィルターや電気代に関する注意点
※1:プレフィルターや集じんフィルターは定期的なお手入れが必要です。交換目安は試験条件に基づくものであり、使用環境によって短くなる場合があります。
※2:静電HEPAフィルターは、粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上を捕集する性能を持ちます。
※3〜5:各種試験は第三者機関により実施されていますが、特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同様の効果を保証するものではありません。
※6:電気代は電力料金目安単価31円/kWh(税込、2022年7月改定)で算出した参考値です。
F-VXW70とF-VXW55の加湿性能を比較
続いて加湿性能です。
タンク容量や加湿範囲、加湿量には違いがあり、特にF-VXW70はお急ぎ加湿にも対応しているため、短時間でしっかり加湿したい方に向いています。
一方で、連続加湿時間はどちらも約4.6時間と共通しています。
加湿機能の比較表
型番 | F-VXW70 | F-VXW55 |
---|---|---|
連続加湿時間 | 約4.6時間 | 約4.6時間 |
タンク容量 | 約3.2L | 約2.3L |
加湿の対応範囲の目安 ※1 | ||
プレハブ洋室 | 19畳(32㎡)まで | 14畳(23㎡)まで |
木造和室 | 12畳(20㎡)まで | 8.5畳(14㎡)まで |
加湿量※2※3 | ||
お急ぎ加湿 | 740mL/h | ー |
強 | 700mL/h | 500mL/h |
中 | 400mL/h | 250mL/h |
静音 | 250mL/h | 190mL/h |
※この表の数値はすべてパナソニック公式サイトおよび取扱説明書に基づいています。実際の使用環境によって加湿量や連続運転時間は変わる場合があります。
※1:適用床面積は、(一社)日本電機工業会規格(JEM1426)に基づき算出された目安です。
※2:加湿運転時は、吹出口の温度が室温より低くなる場合があります。
※3:加湿量はJEM1426に基づき、室温20℃/湿度30%で測定した値です。自己調湿機能により、高湿になると加湿量は自動的に減少します。
もし「加湿機能なしモデル」を検討しているなら、同じパナソニックのF-PXシリーズも候補になります。
性能や特徴を比較した記事はこちら。
👉 F-PX70CとF-PX60Cの違いを徹底比較|どっちを選ぶ?汚れ対策・ニオイ対策の違い
👉 F-PX70CとF-VXW70の違いを徹底比較|どっちを選ぶ?ナノイーX・加湿・センサー性能の違い
F-VXW70とF-VXW55の違いに関するよくある質問【FAQ】
F-VXW70とF-VXW55を比較検討する際に、多くの方が気になるのが「ナノイーXの性能差」「センサーや気流の違い」「フィルターの互換性」などの細かいポイントです。
ここでは購入前にチェックしておきたい疑問をQ&A形式で整理しました。
公式情報や取扱説明書をもとにまとめていますので、選び方の参考にしてください。
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現行モデルをまとめて比較した記事も公開中です。
パナソニック空気清浄機の違いを徹底比較|主要5モデルの特徴と選び方ガイド
まとめ|F-VXW70とF-VXW55の違いを整理して自分に合った1台を選ぼう
F-VXW70とF-VXW55は、どちらもパナソニックの加湿空気清浄機F-VXWシリーズに属するモデルですが、性能と機能に明確な違いがあります。
F-VXW70
空気清浄31畳、加湿19畳に対応。
ナノイーXの発生量やセンサー数、PM2.5気流などが充実。
空気をすばやくきれいにしたい人向け。

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F-VXW55
空気清浄25畳、加湿14畳に対応。
寝室モードを搭載しており、就寝時も快適。
価格を抑えて必要十分な性能を求める人向け。

結論として、
- 「短時間でしっかり清浄・加湿したい」「花粉やニオイ対策を強化したい」ならF-VXW70
- 「コストを抑えつつ普段使いで困らない性能が欲しい」「寝室でも静かに使いたい」ならF-VXW55
という選び方になります。
どちらを選んでも、ナノイーX搭載で花粉やニオイ対策に対応できる安心のモデルです。
自分の部屋の広さやライフスタイルに合わせて最適な1台を選んでみてください。
本記事はパナソニック公式サイトや取扱説明書の情報をもとに執筆しています。
効果や仕様は環境や使用条件により異なる場合があります。
スペックや価格情報は2025年10月時点のもので、販売状況や仕様は変更となる場合があります。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
参考元:
- Panasonic公式サイト「加湿空気清浄機 F-VXW70」
- Panasonic公式サイト「加湿空気清浄機 F-VXW55」
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