パナソニックの加湿空気清浄機「F-VXW55」と「F-VXV55」は、いずれも25畳まで対応のモデルです。
F-VXW/F-VXVシリーズの下位モデルに位置づけられますが、加湿機能(14畳まで)を備えているため、1台で空気清浄と加湿の両方をまかなえるのが大きな魅力です。
両モデルの基本性能や搭載機能はすべて同等で、異なるのは発売時期のみ。
本記事では「F-VXW55とF-VXV55の違い」を整理し、共通点や特徴を踏まえながら、最新モデルと型落ちモデルのどちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。


F-VXW55とF-VXV55の違いを比較|共通点も整理して解説
ここからはF-VXW55とF-VXV55の違いと共通点を見ていきましょう。
まずは発売時期の違いを整理し、そのあとで両モデルに共通する特徴を確認します。
F-VXW55とF-VXV55の発売時期の違い
両モデルの明確な違いは発売時期で、ちょうど1年の差があります。
基本スペックや機能はすべて同等のため、違いとして意識すべきポイントは発売時期だけです。
F-VXW55とF-VXV55の基本性能と機能の共通点
両モデルは基本性能や機能が同じで、空気清浄に加えて加湿までこなせるモデルです。
主な共通点は以下のとおりです。
主な共通点(特徴)
- 空気清浄の対応範囲:25畳(41㎡)まで
- 加湿の対応範囲:14畳〈23㎡〉まで
- 「寝室運転モード」をシリーズで唯一搭載
- 3つの気流で空気をケア
- ニオイ・けむり気流:ニオイやタバコ煙に対応
- ハウスダスト気流:ダニ・ホコリ、ハウスダストに対応
- 花粉撃退気流:花粉シーズンに対応
- ナノイーX(4.8兆)を搭載
※パナソニック公式によると、付着臭や花粉・ウイルスなどの抑制が期待できるとされています。効果は使用環境によって異なります - 付属フィルター(集じん/脱臭/加湿)の型番も同じ
- 操作パネルの配置も共通
実際の取扱説明書に掲載されているパネル画像を比べても、ボタンの配置は完全に同じです。
F-VXW55の操作パネル(F-VXV55と同じ配置)
画像出典:パナソニック公式サイト『F-VXW55 取扱説明書』より引用F-VXV55の操作パネル(F-VXW55と同じ配置)
画像出典:パナソニック公式サイト『F-VXV55 取扱説明書』より引用
このように基本性能も操作性も同じなので、買い替えを検討している方でも違和感なくすぐに使いこなせるでしょう。
F-VXW55とF-VXV55の違いから見るおすすめの選び方
両モデルの違いはスペックや機能ではなく、発売時期にあります。
つまり、選び方の基準はとてもシンプルで「後継モデルのF-VXW55を選ぶか」「型落ちのF-VXV55を選ぶか」という点に絞られます。
ここでは、その違いをふまえておすすめの選び方や注意点も解説します。
後継モデルを選ぶなら「F-VXW55」がおすすめ
F-VXW55は2023年に登場した後継モデルです。
基本性能はF-VXV55と同じですが、発売が新しい分だけ量販店やECサイトでの流通が安定しており、今後の在庫切れリスクも少ないと考えられます。
「せっかくなら新しい後継モデルを選びたい」という方にはF-VXW55がおすすめです。

価格次第では型落ちの「F-VXV55」も選択肢になる
F-VXV55は2022年発売の型落ちモデルです。
性能面では後継のF-VXW55と差がなく、交換用フィルターの型番も共通しているため、長く使い続けられる点でも安心です。
そのため、もし価格がF-VXW55より安ければ、F-VXV55を選ぶのも十分にアリです。
ただしパナソニックの空気清浄機は販売状況によっては「型落ちの方が高値」というケースもあるので、購入時は必ず価格を比較してから判断するのがおすすめです。

F-VXW55とF-VXV55の違いをスペック表で比較|対応畳数・加湿性能・フィルター交換目安
ここでは両モデルの性能や仕様を一覧表にまとめました。
空気清浄性能や加湿性能、フィルター交換の目安、電気代まで整理しています。
空気清浄性能・フィルター・電気代の比較表
F-VXW55とF-VXV55は空気清浄性能やセンサー、フィルターの仕様まで同等です。
消費電力や運転音も含めて、表でまとめると次の通りです。
スペック比較表
型番 | F-VXW55 | F-VXV55 |
---|---|---|
デザイン | ![]() | ![]() |
カラーバリエーション | ホワイト(-W) | |
8畳(13㎡)の清浄時間★5 | ||
空気清浄運転時 | 約11分 | |
加湿空気清浄運転時 | 約12分 | |
空気清浄の対応範囲の目安 ★1 | ||
空気清浄運転時 | 25畳(41㎡)まで | |
加湿空気清浄運転時 | 23畳(38㎡)まで | |
フィルターでケアする汚れやニオイ | ||
汚れ | ウイルス※3・カビ菌※4・菌※5・ホコリ/チリ・タバコの煙★2・ディーゼル粉じん・花粉・PM2.5★3★4 | |
ニオイ | ペット臭・体臭・アンモニア臭・生ゴミ臭・料理臭・タバコの臭い | |
ナノイー | ||
種類(数) | ナノイーX(4.8兆) | |
搭載センサー | ||
ハウスダストセンサー | 〇(搭載)1.0μmまで検知 | |
湿度センサー | 〇(搭載) | |
照度センサー | 〇(搭載) | |
搭載気流 | ||
花粉撃退気流 | 〇(搭載) | |
ハウスダスト気流 | 〇(搭載) | |
ニオイ気流・けむり気流 | 〇(搭載) | |
自動運転モード | ||
標準 | 〇(搭載) | |
花粉 | 〇(搭載) | |
おやすみ自動運転 | 〇(搭載)+ 寝室モード運転 | |
フィルター型番&交換期間※1 | ||
静電HEPAフィルター※2 | 型番:F-ZXVP55 (約10年交換不要) | |
スーパーナノテク脱臭フィルター | 型番:F-ZXFD45 (約10年交換不要) | |
加湿フィルター | 型番:FE-ZGV08 (約10年交換不要) | |
風量(m³/分)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
強 | 5.4 | 4.9 | |
中 | 1.9 | 2.3 | |
静音 | 0.9 | 1.6 | |
運転音(dB)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
強 | 53 | 51 | |
中 | 29 | 34 | |
静音 | 18 | 25 | |
消費電力(W)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
強 | 53 | 43 | |
中 | 8 | 11.5 | |
静音 | 5 | 9 | |
電気代の目安※6(円/h)空気清浄運転時 | 加湿空気清浄運転時 | ||
強 | 1.7 | 1.4 | |
中 | 0.3 | 0.4 | |
静音 | 0.2 | 0.3 | |
付加機能 | ||
チャイルドロック | 〇(搭載) | |
外形寸法など | ||
重さ(kg) | 8 | |
高さ×幅×奥行き(mm) | 562×360×238 | |
販売状況 | ||
発売日 | 2023年11月 | 2022年11月 |
楽天 | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
Amazon | 最新価格を見る | 最新価格を見る |
※この表の数値や効果はすべてパナソニック公式サイトや取扱説明書に基づいています。実際の使用環境(部屋の広さ・空気の状態など)によって効果や交換目安は変わる場合があります。
★1:適用床面積は、(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)に基づき、30分で空気を清浄できる部屋の広さ(天井高2.4m)を表しています。
★2:タバコに含まれる有害物質(一酸化炭素など)は除去できません。
★3:PM2.5とは2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。
★4:この空気清浄機では0.1μm未満の微小粒子状物質については除去の確認ができていません。また、空気中の有害物質すべてを除去できるものではありません。32m³(約8畳)の密閉空間での試験結果であり、実際の使用空間での結果ではありません。
★5:(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)に基づいて算出された清浄時間です。
フィルターや電気代に関する注意点
※1:プレフィルターや集じんフィルターは定期的なお手入れが必要です。交換目安は試験条件に基づくものであり、使用環境によって短くなる場合があります。
※2:静電HEPAフィルターは、粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上を捕集する性能を持ちます。
※3〜5:各種試験は第三者機関により実施されていますが、特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同様の効果を保証するものではありません。
※6:電気代は電力料金目安単価31円/kWh(税込、2022年7月改定)で算出した参考値です。
加湿性能の比較表
続いて、加湿機能に関する仕様を確認しましょう。
連続加湿時間やタンク容量、加湿量を含め、加湿性能も両モデルで同等となっています。
加湿機能の比較表
型番 | F-VXW55 | F-VXV55 |
---|---|---|
連続加湿時間 | 約4.6時間 | |
タンク容量 | 約2.3L | |
加湿の対応範囲の目安 ※1 | ||
プレハブ洋室 | 14畳(23㎡)まで | |
木造和室 | 8.5畳(14㎡)まで | |
加湿量※2※3 | ||
強 | 500mL/h | |
中 | 250mL/h | |
静音 | 190mL/h |
※この表の数値はすべてパナソニック公式サイトおよび取扱説明書に基づいています。実際の使用環境によって加湿量や連続運転時間は変わる場合があります。
※1:適用床面積は、(一社)日本電機工業会規格(JEM1426)に基づき算出された目安です。
※2:加湿運転時は、吹出口の温度が室温より低くなる場合があります。
※3:加湿量はJEM1426に基づき、室温20℃/湿度30%で測定した値です。自己調湿機能により、高湿になると加湿量は自動的に減少します。
F-VXW55とF-VXV55の違いに関するよくある質問【FAQ】
ここでは、F-VXW55とF-VXV55を検討する際に気になりやすい疑問点をQ&A形式でまとめました。
フィルターの型番やナノイーXの性能、加湿機能の有無、運転モードの違いなど、購入前にチェックしておきたいポイントを整理しています。
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まとめ|F-VXW55とF-VXV55の違いを整理して自分に合った1台を選ぼう
F-VXW55とF-VXV55は、基本性能・搭載機能・フィルター型番まで同じで、違いは発売時期のみです。
そのため「性能差」はなく、選び方の基準はシンプルです。
F-VXW55
新モデルを選びたい人

F-VXV55
価格が安ければコスパ重視で狙いたい人

どちらを選んでも性能に差はありません。
最終的には在庫状況や価格を比較して、自分に合った1台を選びましょう。
本記事はパナソニック公式サイトや取扱説明書の情報をもとに執筆しています。
効果や仕様は環境や使用条件により異なる場合があります。
スペックや価格情報は2025年9月時点のもので、販売状況や仕様は変更となる場合があります。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
参考元:
- Panasonic公式サイト「加湿空気清浄機 F-VXW55」
- Panasonic公式サイト「加湿空気清浄機 F-VXV55」
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